高額医療制度が利用できないケースとは? 

公開日:2022/10/15
最終更新日:2022/10/19
医療

                 

病気をして高額な医療費がかかったとき、負担を軽減してくれるのが高額医療制度です。ただし、症状や手術の内容、病気の種類によっては利用できないこともあります。ここでは、高額医療制度の内容と高額医療制度を利用できないケースについて解説します。

高額療養費とは?

怪我や病気で病院に行った際には、健康保険証を出せば自己負担は 3割で済みます。ただ、大けがや大病をして医療費の総額が大きくなった場合に、自己負担金額が生活を圧迫する、支払いが難しい、といったケースも出てくるでしょう。このようなときに上限付きで負担金を軽くしてくれる制度が高額医療制度となります。

高額医療制度においては、1か月に支払う医療費が自己負担の限度額を超えたときに、超過分が払い戻されるのです。対象となる医療費は1カ所の医療機関において支払いの月額が21,000円を超える治療内容に限られ、医科・歯科、入院・外来は分けて計算されます。ちなみに、年齢が70歳以上であれば条件にかからず自己負担金額を合算することが可能となります。

高額療養費制度が利用不可!どんなケースで使えない?

便利な高額医療制度ですが、治療費の1か月に利用できる額が定められています。よって、治療中にかかる費用でも治療と関係ないものについては適用外となり、別途支払いが必要です。

以下、具体例をあげていきましょう。

差額ベッド代

こちらは大部屋以外を選んだときにかかってくる部屋の費用です。感染症により大部屋を選べない場合、治療する上でやむを得ない場合は自己負担にはなりません。

しかし、それ以外のケースだと部屋の種類ごとに1日につき費用がかかります。4人以上の部屋から2人部屋、2人部屋から1人部屋といったように入室可能人数が少なければ少ないほど、差額のベッド費用が高額になるのが通常です。

2019年度の​​厚生労働省調査によれば、1人部屋の場合1日につき8,018円が平均額となっており、2人部屋の平均額3,044円に対して高額です。入院中は大半の時間をベッド上で過ごすので、他人の目が気になる静かに入院生活したいと考え1人部屋を選ぶ人も多いようです。

食事代

入院食の費用は平成30年度から1食あたり460円値上がりして、現在は3食で1,380円かかってきます。単体でみた場合には、大きな負担とは感じませんが、入院日数が増えれば増えた分だけ費用負担は地味に増えます。食事費用は望む望まないにかかわらず、基本的には必要費用なのでしっかりとおさえておきましょう。

先進医療の技術料

まず、先進医療とは健康保険適用以前に先進医療技術につき全額負担で受ける医療のことです。そして、厚生労働省が先進医療と認めている医療のことを指します。「健康保険適用以前」とはいい換えれば、高額医療制度の対象にならないということです。

自己負担3割ではなく全額負担、高額医療制度の対象外となってしまうと、当然ですが治療費は自分で全額支払わなければなりません。そのため、負担額はかさみがちです。

厚生労働省の平成29年度先進医療実績報告によると、実施件数の多い「重粒子線治療」で平均負担額が314万9,172円となっており、300万円以上の費用が必要になることがわかっています。

先進医療のすべてが同額になるとはかぎりませんが、先進医療を希望する場合はあらかじめ貯蓄をしておくなどの備えが必要になってくるでしょう。

その他

入院時に買ったテレビカード費用や売店での購入については対象となります。これについては入院前のいくらかの貯金でも充分まかなえるでしょう。差額ベッド費用・食事代・先進医療の技術料の3つは高額医療制度の対象外と説明してきました。食事代は固定費用としてかかりますし、先進医療についてはかなり高額となるため、手立ては考えておく必要があります。

高額療養費制度が利用不可の場合、対処法は?

高額療養費制度が利用不可の場合、とりわけ先進医療の費用負担について準備する方法が2つあります。その方法は以下の2つです。

・貯蓄をする

・医療保険に加入する

貯蓄については、使う分だけ準備しておくなら貯金で充分ですが、先進医療の治療は先述のように高額となることが多いです。したがって、治療を受ける段階になったときに充分な金額が用意できているかが大事になってきます。そのため、貯蓄をしておけばひとまず安心といえるでしょう。

医療保険に加入する際の注意点は、加入するだけでなく先進医療特約または先進医療特則という保障内容で備えることです。商品によって保障内容に誤差はありますが、基本的に先進医療の技術料を保障してくれます。上限額については、2,000万円までとなっているものが多いので、300万円を超える「重粒治療」を受けた際にも適用されます。

また、医療保険に加入しておけば先進医療技術料だけでなくその他食事費用や差額ベッド費用も入院一時金や入院日額の保障で対応も可能となってくるので、あわせて準備しておくのも得策といえるでしょう。

まとめ

今回は、高額医療制度の内容と利用不可なケースについて解説しました。上手に活用すればかなり助けとなる制度ではあります。ただし、記事内でお伝えしたように利用できないケースがあるということは、念頭に入れておくといいです。もう一度、高額医療制度の内容を確認しておきましょう。

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